保険診療による肥満症治療
Obesity treatment
Obesity treatment
愛知県で唯一の「体重を減らしましょう」と言われ、食事制限や運動を頑張ってきたけれど、なかなか結果が出ずに悩んでいませんか?
実は、肥満は意志の弱さではなく、様々な要因が絡み合う複雑な病気です。そして、その影響は体重計の数字だけにとどまりません。
高血圧、脂質異常症、2型糖尿病といった生活習慣病の大きな原因となり、心臓病や脳卒中、癌のリスクを高めることがわかっています。
また、20歳の頃よりも10kg以上体重が増えた方は、生活習慣病のリスクが約2~4倍増加します。
あなたの健康を守るために、今、医学的なアプローチで肥満症と向き合う時が来ています。
専門医とともに、保険診療の肥満症治療を始めましょう。
当院では2025年10月より新たに「糖尿病・肥満症外来」 を開設します。この専門外来は、肥満症治療のエキスパートである若山尚寛医師を中心としたチームで担当いたします。管理栄養士と連携し、一人ひとりの状態に合わせた最適な治療プランをご提案。医学的根拠に基づいたアプローチで、あなたの健康づくりを二人三脚で支えます。
- 高血圧の薬
- 脂質異常症(高コレステロールなど)の薬
- 2型糖尿病の薬
(1)BMIが35以上
(2)BMIが27以上+下記健康障害が2つ以上
【肥満に関連する健康障害】
・耐糖能異常(糖尿病・糖尿病予備群)
・脂質異常症
・高血圧
・高尿酸血症
・心筋梗塞
・脳梗塞
・非アルコール性脂肪性肝疾患
・月経異常
・睡眠時無呼吸症候群
・変形性関節症
・腎臓病
上記の条件を満たしていても、最終的な治療方針は医師が総合的に判断します。
また、半年間栄養指導を受ける必要があります。
※ BMI = 体重(kg) ÷ (身長(m) × 身長(m))
ウゴービは、GLP-1受容体作動薬に分類される肥満症治療薬です。週に1回皮下注射を行います。
有効成分であるセマグルチドは、もともと2型糖尿病治療薬として「オゼンピック」という薬剤名で使用されています。
ウゴービは脳の視床下部にあるGLP-1受容体に作用し、満腹中枢を刺激することで食欲を自然に抑制します。
さらに、胃からの食物の排出を遅らせることで満腹感を長時間持続させるため、「我慢している」という感覚がなく食事量を減らすことができます。食後の血糖値上昇も穏やかになり、インスリン分泌が適切に調整されることで、より健康的な代謝状態へと導きます。
治療は0.25mgという少量から開始し、4週間ごとに段階的に増量していきます(0.25mg → 0.5mg → 1.0mg → 1.7mg → 2.4mg)。
最終的には2.4mgで維持し、週1回、腹部・大腿部・上腕部のいずれかに自己注射を行います。この段階的なアプローチにより、副作用を最小限に抑えながら、体を薬に慣らしていくことができます。
日本人・韓国人を対象とした臨床試験では、食事・運動療法に加えたウゴービ週1回、68週間の治療により、平均13%の体重減少効果が確認されました。また、8割以上の患者さんに5%以上の体重減少効果がみられました。
・低血糖により脱力感や倦怠感、血の気が引く、めまいなどの症状が起こる場合があります。
・吐き気や下痢などの胃腸症状があらわれることがあります。
・急性膵炎が起き、激しい上腹部の痛み、吐き気、お腹が張るなどの症状があらわれる場合があります。
・胆のう炎、胆管炎、胆汁うっ滞性黄疸により、白目が黄色くなる・腹痛などが起こる場合があります。
ゼップバウンドは、持続性GIP/GLP-1受容体作動薬に分類される肥満治療薬です。
有効成分であるチルゼパチドは、糖尿病治療薬「マンジャロ」と同一成分ですが、体重減少効果が高いことから、臨床試験を経て新たに肥満治療薬として承認されました。
ゼップバウンドの最大の特徴は、GLP-1受容体とGIP受容体の両方に同時に作用することです。
GLP-1で主に食欲低下・満腹感の増強によって摂取カロリーを抑制し、GIPでインスリン感受性の向上と脂質代謝の改善をもたらすことで、相乗効果をもたらし、より大きな減量効果を引き出すことができます。
2.5mgから開始し、4週間ごとに段階的に増量していきます(2.5mg → 5mg → 7.5mg → 10mg → 12.5mg → 15mg)。
週1回2.5mgから投与開始し、その後は4週間の間隔で2.5mgずつ増量し、週1回10mgを投与します。 10mgまで増量後、患者さんの状態にあわせて、主治医の判断で、週1回5mgまで減量するか、4週間以上の間隔で2.5mgずつ増量し、週1回15mgまで増量できます。
臨床試験では、10mg製剤を投与した人で平均17kg、15mg製剤を投与した人で平均21kg、減量しました。また、9割以上の患者さんに5%以上の体重減少効果がみられました。
・吐き気や下痢などの胃腸症状があらわれることがあります。吐き気があるときは、揚げ物など脂肪の多い食品は避け、1回あたりの食事量を減らし3食を4食に分けるなどして対処しましょう。食欲不振で食事がとれないような状態や脱水状態が懸念される場合は速やかに医師に相談してください。
・スルホニルウレア薬やグリニド薬、インスリンなどの糖尿病のお薬を併用している場合には、低血糖が起こりやすくなります。
低血糖の症状を感じたら、糖分をとるとともに、すぐに医師に相談してください。
ウゴービとゼップバウンドは、週に1回ご自身で注射するお薬です。食欲を抑え、満腹感を持続させることで、食事・運動療法だけでは難しかった体重減少をサポートする「治療薬」です。
吐き気、便秘、 下痢などの胃腸の症状がみられることがありますが、多くは治療の初期にみられ、徐々に軽快します。当院では副作用を最小限に抑えながら治療を進められるよう、医師と専門チームがあなたの体調をきめ細かく管理・サポートしますのでご安心ください。
複数の国を含む国際研究では、ゼップバウンド15㎎を週1回使用すると72週後には約20%の体重減少が認められました。ウゴービ2.4mgを週1回使用すると68週後には約15%の体重減少が認められました。体重80kgの方ですと、おおむね12-16kgの体重減少が期待されます。
いいえ。この治療は、まず6ヶ月間の食事・運動療法が必須です。その上で、医師が医学的に必要と判断した場合にのみ、治療薬(ゼップバウンドまたはウゴービ)を用いた治療が始まります。治療薬の処方適応条件については医師とご相談ください。
専門外来で医師が診察し、あなたの健康状態や生活習慣を詳しく伺います。
管理栄養士の指導のもと、最低6ヶ月間の食事・運動療法に取り組みます。
6ヶ月後の成果を評価し、お薬の適応があるか医師が最終的に判断します。
適応が認められた場合、お薬(ウゴービまたはゼップバウンド)による治療を開始します。
診察・検査・1か月分の薬剤費を合わせて
3割負担:月8,000円-15,000円
※ 上記の費用は概ねの目安であり、実際の負担額とは異なる場合がございます
※ 注射の用量や実施する検査の内容によって費用が異なります
※ 注射開始後は毎月の受診が必要となります
北方面:多治見市、美濃加茂市、各務原市方面
南方面:名古屋市内各区
お車でお越しの患者様にも通いやすい立地です。
糖尿病・甲状腺 上西内科〒485-0044
愛知県小牧市常普請2丁目83番地
電話番号:0568-74-0003
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